高岡に染み込んでいる歴史の物語

高岡市の歴史は初代加賀藩主・前田利長が火災で富山城を消失したため、この地に高岡城を建設、民を集め城下町を開いたところから始まります。そして、城下町の産業として現在の金屋町に7人の鋳造師を呼び寄せたのが高岡銅器の始まりです。
前田利長死去の翌年、一国一城令により高岡城は廃城となります。城を無くした城下町は衰退すると言われていましたが、加賀藩第2代藩主・前田利常が高岡を商業都市へ転換させる政策を打ち出します。これが功を奏し高岡は発展の道を辿り始めます。

やがて明治・昭和と時代は流れ、高岡銅器は多彩な鋳造技術で全国にその名を轟かせますが、バブル期の1990年をピークに衰退を始めます。職人の高齢化、後継人不足が深刻化し、今では販売額がピーク時の半分以下まで落ち込んでしまいました。

400年以上続いている鋳物の文化を守りたい

高岡市金屋町に代々続く銅器製造元があります。四津川製作所。伝統技能継承者による職人によって作られる製品の中でも、特に銅製の香炉の品揃えは国内でも随一。日本のみならず世界中の多くの方から高い評価を得ている銅器製造元です。代表取締役の四津川元将(兄)とブランドプロデューサー四津川晋(弟)兄弟も衰退を続ける高岡銅器を守りたいと心から願っていました。

「人々の暮らしに喜びと潤いを与えたい」という願いから「喜泉堂」という屋号を名乗る四津川製作所。日本人が古来より大切にしてきた伝統美は継承しつつ、その屋号に込められた思いを生活の中で表現できる、そんな製品づくりができないかと、試行錯誤の末にたどり着いた新しい発想の酒器が「kisen」です。家族や仲間が集い、寛ぎ、作り、食事を共にする。そんな団欒のシーンをスタイリッシュに彩るプロダクトが完成しました。

斬新な発想と洗練されたデザインが評判を呼び
2014日本グッドデザイン賞受賞

「東京インターナショナルギフトショー春2014」でkisenをお披露目すると瞬く間に評判を呼び、その後「2014年日本グッドデザイン賞」を受賞。「インテリア・ライフスタイル東京2014」、「2015年春のギフトショー」でもkisenのブース前にはいつでも人だかりが。老舗デパートの銀座店からのオーダーをかわきりに、全国で40店舗の売り場でkisenを見ることが出来るようになりました。さらにはドイツで開催される見本市「Tendence2014」から「2人分の交通費、宿泊費を事務局で負担するから、ぜひ「kisen」を持って出展して欲しい」と招待されます。

受 賞

  • ・2014年日本グッドデザイン賞

出 展

  • ・東京インターナショナルギフトショー春2014
  • ・インテリア・ライフスタイル東京2014
  • ・2015年春のギフトショー
  • ・Tendence2014(ドイツ)

kisenの評判に呼応するように四津川製作所本来の製品、香炉、仏具、鉄瓶などもバイヤーの目に止まることになり、それらの売り上げも上がるようになりました。
長引く銅器産業低迷の中で、400年以上続いている歴史と文化を守りたい。そのためにも形になったものが早く必要だと創り上げたkisenは、銅器産業の復活への狼煙となるのかもしれません。

時代を受け止め、乗り越え、新しいものを創造する

高岡市長 高橋正樹氏はこう言います。「高岡の良い所は、歴史の中で色々な時代の流れをしっかりと受け止めて、それを乗り越え、新しいものを作り出して今に至っている。」
前田利長が鋳造師を呼んで高岡城下町を作ったように、前田利常が高岡を商業都市として復興させたように、四津川兄弟もまた、時代を受け止め、それを乗り越えるため、kisenという新しい発想で創り上げたプロダクトで、高岡という町の歴史を守り、紡いでいます。

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