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釣りバカ浜ちゃんの「毎日が釣り日和」その3

五島列島福江島の名ポイント、黄島でのグレ釣り
グレ釣りが得意な釣りガールさんと
グレ釣り師のあこがれ、尾長グレ

第3話グレ(メジナ)とグレ釣り師のIQの高さに関する一考察

        高知で「一人前の釣り師」と呼ばれる条件
 「海、川、湖、池だけでなく、水たまりにも竿を出しちゃう節操のない釣り師」、あるいは「海岸や橋の上を走るときのよそ見運転常習者」、はたまた「後ろめたさこそ釣りのスパイスである、とうそぶくアンチ・マイホーム人間」…。どれも口の悪い釣り仲間からいただいた黒ちゃんの「尊称」である。
  このように過分なお褒め言葉をいただくと、これからも節操のない釣り道にひたすらまい進するしかなくなるから困ったものである(ホントとは困ってないんですがね)。ちなみに自己紹介のときに「ワタクシ、生まれも育ちもうしろゆびさされ組の釣り師です」と、寅さん口調で言うと、けっこうウケます。釣り師の皆さんはお試しください(笑い)。
  さて、そんな黒ちゃんが高知に移住して最初に驚いたのは当地における「グレ(メジナ)」あるいは「グレ釣り」のポジションの高さである。釣りバカ浜ちゃんのモデルという看板を背負ってやってきた黒ちゃん、自慢じゃないが日本を、いや世界をまたにかけて(なんかちょっと誇大表示気味)さまざまな魚のお相手をしてきた経験がある。
  「フロリダでターポンと戦ったとき太い竿がポキリ…」とか「アラスカで熊の足跡べたべたの河原でキングサーモンと…」とか「氷点下20度の朱鞠内湖で髪の毛がビーフンになりながらサクラマスを…」などと大風呂敷を広げると、「ほほう」と一瞬目を見開いてくれるのだが、高知の釣り師ならば必ず次に「ところで、グレはどこで…?」と聞いてくるのである。
  じつは黒ちゃん、高知に来るまで本格的なグレ釣りは未経験だった。で、「いや、防波堤で木っ端をいじめたくらいで…」と応えると、一度は見開いた目をやや小さくして「ほう、そうですか、じゃあ今度ご案内しましょう」と急に先輩口調に変わる。つまり「なんだ、コイツまだ半人前だな」と見下されちゃうんである(クヤシイ)。
  その後、何度も高知県西部(幡多地域)の有名な磯に上げてもらいグレ釣りにチャレンジしたのだが、とにかく釣れない。満足な釣りは一度も、である。サンノジ(ニザダイ)、キツ(イズスミ)、イサギ(イサキ)などの外道や木っ端はなんとかハリをくわえてくれるが、本名のグレにはそっぽを向かれっぱなし。あれこれ仕掛けを工夫するがダメ。最近は丸坊主覚悟で磯に上がるていたらくである。なるほど確かに、高知では「グレを釣らずして何が釣り師か」なんである。
           魚と釣り師のハイレベルの知恵比べ
 なぜグレ釣りが難しいのか。それはグレという魚の知恵が半端じゃない、つまりIQがメチャクチャ高いから。「一尾バラすと、百尾逃げる」「手前の磯でバラすと、はるか離れた磯でも食わなくなる」「ハリのついたオキアミだけがぽつんと最後まで水中に残る」などなど、その頭のよさはもはや都市伝説に近い。しかし驚くのはまだ早い。そんなIQの高い魚をちゃんと攻略する釣り師が高知の磯にはゴロゴロいるという事実である。
 高知県西部の3つの市町(土佐清水市、大月町、宿毛市)の観光協会が手を組んで行っている広域観光プロジェクトに「フィッシングバラダイスinはた旅・グレ釣りダービー」というのがある。エントリーした釣り師は期間中(11月から1月の3か月間)に釣り上げたグレのサイズを競い、上位入賞者が決勝ラウンドを戦う。その決勝戦の表彰式に黒ちゃんは2年続けて優勝者へ副賞の手渡し役として参加しているのだが、グレ釣り師の技術レベルの高さに仰天した。
 今年2月12日に土佐清水・松尾の磯で行われた「グレダービー」決勝戦は、前日よりも海水温が4度も急降下、「最悪のコンディション、今日はボウズが続出するぞ」との船長さんの悲観的予言に反し、出場24選手中ボウズは皆無で10枚以上あげた選手もいたのである。
  ちなみに決勝戦の終了まで近くの磯でチャレンジした黒ちゃんは、船長予言どおり見事なボウズ、木っ端すら掛からない「トホホ」な結果だった。優勝者に聞くと、急激な水温低下対策としてウキ止めを外し、エサのオキアミを沈むところまで沈めて、アタリは穂先でとったのだという。
  「なるほど」である。このような場合、魚たちは水温が安定している深場にいるはずという「仮説」を立て、それを見事に証明して見せたのである。グレ釣り師のIQの高さ、恐るべしである。
          食べたいけれどどうしても釣れない魚
 さらにさらに悪ノリで言わせていただければ、手練手管を尽くしてようやく釣り上げたグレの味のIQの高さ(なんのこっちゃ)も半端ではない。黒ちゃんは高知に来て初めて寒グレの「焼き切り」(皮つきのまま皮目をあぶりタタキにしたもの)なるものを食べて仰天した。身と皮の境目に潜む脂肪の旨みはこの世のものとは思えなかった。
 食べたいけれどどうしても釣れない魚、グレ。黒ちゃんは高知ではまだ半人前の釣り師なんである。
(日本釣振興会広報誌「日釣振だより」2017年5月号より加筆転載)
越知ぜよ!熱中塾教頭 黒笹慈幾

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Yasushi Kurosasa

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